アダルトスクールと言っても決して怪しい学校ではなく、高校を卒業できなかった人が卒業単位を取得したり、職業訓練や就職斡旋があったり、日本でいうハローワークみたいなところなのかな。地域によってはギターやダンスなど趣味のクラスがあり、カルチャーセンターのような役割もあったりします。
そこにESLと言って、英語を第二言語とする人が学習するクラスがあります。私のいるカリフォルニア州は移民が多いので、ELSのクラスはアダルトスクール以外にも多くありかなり充実しているように思います。
English as a Second Language (ESL) Classes
息子たちの通う高校でもESLのクラスがあり、もちろん息子たちも取っています。
最初のうちは1日に2時間。テストで必要点数が取れたり、先生の判断でESLは卒業でき、通常の英語のクラスへと移行します。
メキシコからの移民が多いこの地域では、ESLのクラスにスペイン語の通訳が付くことが多いです。以前、私が通った地域のESLは、先生から生徒から全員がスパニッシュ。授業も9割がスペイン語で行われるため通うことを断念しました。
以下、アダルトスクールのESLを主観で。どなたかの参考になれば幸いです。
①申し込み
ネットで検索すれば、地域のアダルトスクールが見つかります。
基本、義務教育の管轄ごとアダルトスクールもあるようです。
どこのスクールに申し込んでも問題ありません。
私は、息子たちが通う学校の管轄とは違う管轄のアダルトスクールへ申し込みました。そちらの方が近かったので。
HPに「ESLの申し込みは直接電話で」との記載があったため、勇気をもって電話。
申し込みの手続きのために来校するよう言われ、そこで書類の手続きを行いました。
placement test (レベル確認、クラス振り分けテスト)の日程も調整しました。
②placement test
これも学校により様々だと思いますので参考までに。
1.writing
・なぜ英語を学習したいのか
・なぜこの学校を選んだのか
・英語学習においての目標
などを書かされました。制限時間は15分。
2.reading
パソコンを使ってのテストです。
文章を読み設問に答えます。答えは4つの選択肢から選びます。
問題数は全部で4,50問ありました。後半に行くに従い単語がどんどん難しくなり、途中、睡魔に襲われました。最後まで読むことを諦め、鉛筆コロコロに頼る問題もありました。
私は90分ほど粘り、一応最後の問題まで回答しましたが、その時間に一緒にテストを受けていた人は、早々に諦め退出したり、次のlisteningのテストを始めている人がほとんどでした。
3.lietening
これもパソコンでのテストです。
流れてくる会話やニュースを聞いて設問に答えます。答えは4つの選択肢から選びます。
こちらは、ほぼほぼ迷うことなく完答しました。テストに使われるようなクリアな英語は苦労しないんですけどね。日常で使われる略語やスラング、訛りがあったりアフリカ系アメリカンの話す英語が本当に聞き取れません。
4.speaking
先生から簡単な質問を口頭でされました。
名前、年齢、家族構成などの簡単な質問から、仕事についてや移住してきた理由、今後の目標などを聞かれました。正味5分程度。
placement test では、以上の4観点から総合して得点が出され、クラス分けがされます。
ちなみに私の通う学校では、このテストによって6つのクラスに分けられます。私はレベル6のクラスに入れられましたが・・・。日本人あるあるです。机上の学習は良くできるんですよね。でも、いざ話すとなると・・・。間違いを恐れたり、自信がなかったり、発音を気にしたり。今のクラスでも、まわりの生徒さんの方が私よりよっぽど発言するし間違えも気にせず先生に話します。とにかくアウトプットしないことには成長できないと頑張って発言するようにしています。
③授業について
午前中、午後、夜間の3つの時間帯から選べました。
授業時間は2時間。月曜日から金曜日まで毎日あります。
内容は、物語を読んで文法や単語を学び内容理解をしたり、教科書を使って問題を解いたり、グループワークがあったり、通って1週間は今のところこんな感じです。
他のクラスの様子はわかりませんが、私のいるクラスではトータルで20人くらい生徒がいます。圧倒的にメキシコの人が多いですが、カンボジア、パキスタン、インドネシアの人にも出会いました。日本人はかなり珍しいらしく、先生は2年ぶりの日本人の生徒だと言っていました。
④費用
基本的にESLのクラスは無料です。学校によっては教科書代などかかる場合もあるようですが、私の通っている学校では一切お金はかかりません。本当にありがたい。
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